蛙のGOGGLE日記
ひさしぶりに故郷の岡山に帰った。一泊しか出来なかったけれども、ゴーグルの「旅」の記事と、TIサーキット英田でのアプリリアRSV−milleの試乗のためだった。
ゴーグル編集長の中尾さんと二人で東京から夜討ち朝駆けで車で走り、早朝に岡山着。TIサーキット英田で定期的に開催されているレイス「モト・ルネッサンス」を主催のリバーフィールドを訪ねた。出発前に電話で、リバーフィールドの川野さんにバイクの借用をお願いしていたからだ。
氏ご自身の愛車、ブロンコをお借りして倉敷へ向かう。もう既に御存じの方も多いかと思うが、倉敷は僕の出身地である。小学1年生の夏休みまでは岡山市内に住んでいたが、その後は高校卒業まで倉敷市内に住んでいた青春時代の思い出がイッパイ残った土地なのだ。まあ、そのときの様子は現在発売中の雑誌ゴーグルの記事を読んでいただきたいと思うけれども、一つだけ心残りだったのは、いつも帰省の際には必ず立ち寄る喫茶店が休みだったことだ。アーティという名の喫茶店は前の代にはエナといい、そこの店主の面白さと珈琲の美味さに惹かれて行くのである。

ゴーグルに書かなかったことをひとつ書いておくと、そのエナの店主は何にでも凝り性で、その懲り方が半端じゃない。いや、尋常ではないと言っても、あながち間違いとはこれは言えない。その一端を紹介すると、例えばスピーカーの自作。ユニットを買って来て箱を作るのではない。メイカーにお願いしてマグネットを造るところから始まるのだ。特性の良い一対のマグネットが出来るまで、何度でも作らせる。そして、出来上がったそれを、おそらくユニットのフレイムなどはメイカー製のものを流用したのではないかと想像しているが、確認はしていない。今度お会いしたときに詳しく聞いてみようと思う。そのスピーカーの音を僕は通い初めてすぐの頃に聞かせてもらったが、はっきりいって10cmのフルレインジユニットを、丁度入るくらいの小さな密閉箱に納めた物とは思えない豊かなものだった。
また、新しい物好きな(要するに好奇心旺盛なのだ)彼は、ポリプロピレンのコーンのスピーカーが登場すると、もう店に入っているという素早い行動もする。しかも、10セット(10個ではない)だったか取り寄せて、一晩中一定間隔で三角波を流す。すると、一晩でコーン紙とエッジのエイジングが終わると言うのだ。そして、全ての特性をチェックして、特性の揃ったのを組み合わせてセットにする。勿論その中の最も良かった組み合わせが手元に残るのである。
このふたつのエピソードだけでも、尋常ではない彼の一端が判ってもらえると思う。今回会えなかったのが残念だが、また次回の楽しみとしておこう。この日は、夕方に川野さんにバイクをお返しして、我が家にて一泊。翌日はTIサーキットに行き、アプリリアとの極めて楽しい一日を過ごした。アプリリアの試乗については、別項とするのでそちらを待たれたい。

( 1999Feb26 記す )

倉敷で最も観光客の集まる場所がここ。
誰が付けたのか、美観地区。
同じく美観地区にて。川の向こうと
こっちとで写真のとりっこ。
赤い服はゴーグル編集長の中尾さん。

これが我が家の中。ただいま化粧中
なのは母。
同じく自宅前にて、
親父と親父の愛車。

ゴーグル編集長、撮影中の図。
美観地区には、こんな蔵屋敷がたくさんある。
山陽新幹線が通ってからは、皆化粧直しをして
奇麗になってしまった。

●BMW K1200LTの試乗記はこちら    ●アプリリアの試乗記はこちら