Goods Press Back Number
My Own Toy Box
連載第55回
家庭で簡単にメッキが出来る。それが、メッキ工房だ。なにしろ、数分もあればできてしまうのである。メッキって、そんなに簡単なものなのか。
メッキ。鍍金とも書く。その歴史は古く、中国では5世紀くらいからた為されていたらしい。勿論それは電気メッキではなく、金と水銀のアマルガムを擦り付けて、水銀が蒸発した後に金が表面に付着して残るという単純な方法だ。これを、滅金と言った。それから「めっき」という単語が出来たのかどうかは定かでは無いけれども、この字だと何だか金が無くなって水銀が残りそうに思えるのは僕だけだろうか。
メッキの方法も、現在は電気鍍金、溶融鍍金、溶射、物理蒸着、化学蒸着、浸透鍍金など様々なやり方がある。
普通は専門の工場で行うものなのだが、それが家庭でしかも極めて簡単に行えるようになったのである。電極をセットした材料を皿に(通電する金属は止めよう)に載せて(いや別に、不要な新聞紙や雑誌の上に置いても良いのだ)、メッキ液を十分に含ませたペンで擦るだけで材料がメッキされてしまう。いとも簡単だ。
要はメッキ液に溶け込んでいるメッキ材を、電気のイオン交換で品物の表面に還元析出させて膜を形成するのである。こう書くと余計にわけがわからないかもしれないが、とにかく液を付けたフェルトペンで擦ればメッキができるのだ。
メッキの種類も、金・銀・ニッケル・クロウムと豊富にある。金も薄い被膜の廉い液から、24金の厚被膜まである。キミは何をメッキする?
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