Goods Press Back Number
My Own Toy Box
連載第69回
初めて使ったガスストウヴはキャムピングガスの初期の製品だった。モーターサイクルでの、これまら初めての北海道ツーリングのときに、友人から借用したのであった。欠点は、一度セットしたボムベを外すと残ったガスが全部出てしまう。これは、当時日本で売られていた製品だけだが、現在ではバルヴがついているので大丈夫だ。
また、ガスは低温で気化し難く寒冷地での使用は困難であったが、近年のガスストウヴの発達は著しく、その性能はガソリンストウヴに引けを取らないまでになった。少なくとも、一般的な使用状況においては問題無いのだ。いや、問題無いどころか、むしろ使用の簡便さに於いては秀でており、この一点だけで人気を博していると言っても、これは良かろうと思う。
しかも、ガスストウヴは人気の上にただ胡座をかいているわけではなかった。更なる進化を遂げた新世代ガスストウヴとも言えるのが、コールマンの新型「パワーマックス・シリーズのエクストリーム1」である。一見、普通のボムベ別体型に見えるが、実は気化したガスをボムベからヘッドに送るのではなく、液化ガスのまま送るリキッドインジェクションシステムを採用しているのだ。おかげで寒冷地でも安定度は抜群である。火力調整ノブはボムベとのコネクター部についていて、これまら非常にデリケイトな調整が可能だ。
不満が無いわけではない。本体の収納形態がかなり小型なのに対して、収納ケイスが大きい。折角小さく作ったのだから、ここのところをもう少し追い込んで欲しいと思うのは贅沢だろうか?
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