Goods Press Back Number
My Own Toy Box
連載第76回
写真を撮る道具、それがカメラである。そんなことは今更言うまでも無いこれは事実だが、人によってその写真を撮るという行為の主体が二通りに分かれるようでもある。つまり、写真を撮り作品にすることが好きな場合と、カメラそのものをいじることが好きな場合である。この「場合」は「人」と置き換えても良い。前者はレンズの描写のほうが気になり、後者はボディが気になる。勿論後者のような人々の中には、レンズを好きだという人もいるかもしれぬが、概ね当たっているのではないだろうか。そして、当然だが前者の場合にもボディは気になる存在で、きちんと仕事をしてくれることが絶対条件となる。
そこで問題となるのは、レンズは気に入っているのに、どうしてもボディが役不足のときだろう。また、ボディの性能が良くても、使い勝手が自分には合っていないとか、ディザインが好きじゃないとかいった事態もおこりうる。カメラ(のボディ)が好きな人も、レンズが気に入らないこともあるに違いない。
僕なども、このレンズをあのボディで使えればなどと考えることはよくあることで、全てのカメラのマウントが共通ならばと思うことしきりだ。
そういう人達の助けとなるのが、所謂マウントアダプターだ。勿論、フランジバック(レンズマウント面からフィルムまでの距離)が異なるカメラが多く、きちんと無限まで焦点が合わせられない場合もある。 そんな僕が最も重宝しているのが、このライカのフィゾフレックスレンズ用マウントアダプターだ。
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