暑かったり涼しかったり気温の変化に対応する
九月六日 晴れ
何でも、専用の道具は、そのための仕事をさせるには極めて優れた、それは能力を発揮する。例えば、ウェアでいうと、雨具が良い例ではないだろうか。雨を凌ぐ能力が高いものほど、通気性は悪くなる。新素材で、通気性も優れた雨具は、現在では数多く存在しているけれども、完全にゴムでできた雨具には、その防水能力自体は適わない。自分の体温で、中が結露して濡れるのは、別の問題としてのこれは話だ。
もうひとつ、極端な例を挙げると、2輪のレイシングスーツがある。走るため、また転倒などの事故から身を守るための機能は素晴らしい。が、バイクから降りて歩いているときなど、できればこれを着ていたくない。普段着としては、実用から懸け離れたウェアだからだ。
当然、これらは皆極論であり、常用という問題の外の話である。「実用」とは、そうした相反する事柄の歩み寄りで成り立っているのだ。
では、暑かったり涼しかったり、曖昧な気候のときにはどんなウェアがよいのだろうか。目下の答えはこれだ。
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